柳下&高橋、田島優勝、伊藤準優勝;白鷹山ロゲイニング

6時間の部、スタート前の田島・酒井チーム、柳下・高橋チーム

 

10/4(日)、山形県山形市周辺で、ロゲイニングシリーズ第5戦の白鷹山ロゲイニングが開催された。

参加チームが6時間の部10チーム、3時間の部20人、計40名程度の参加と寂しいものとなったが、山形の歴史あるエリアを駆け抜け大いに楽しんだ。

思わぬエントリートラブルが前日に発覚し2年ぶりにチームを組んだ柳下&高橋だったが、そんな影響はなく、圧倒的な強さで総合優勝。田島&酒井チームも女子・混合の部で優勝、総合では4位に入り、上位男子3チームに肉薄した点数を獲得。これで柳下、田島とも再びシリーズ戦ランキングポイントのトップにたった。

3時間の部、総合準優勝の伊藤

 

3時間の部では女子・混合で伊藤が準優勝。総合でも準優勝となった。TREKNAOでミニロゲインを主催し、参加する側でもロゲイニング・ナビゲーションに慣れてきたようだ。今後が楽しみ。

 

なお競技中、スズメバチに襲われ数人が病院へ運ばれる事態となった。ハチの対処法を知るとともに、応急処置としてポイズンリムーバーの携帯をしておきたい。またチームで進んでいたところは他メンバーが救助し連絡をしたが、ソロの参加者は自ら会場まで戻ってから対応したとのこと。

ロゲイニングの基本はチーム戦だが、短時間競技だと個人参加の設定もある。自ら危機管理をするとともに、主催者側から注意喚起や参加設定について一考したい。

上位のリザルト

6時間の部(全10チーム)

混合・女子 チーム名 氏名 得点

1 Team阿闍梨&Ski O 酒井・田島 1277

31-51-43-34-46-72-100-85-(ありえん実線道の藪コギ)-50-40-83-73-39-121-(44ピストンはペースダウンで却下する)-32-45-67-47-37-74-71-36

2 会話のない夫婦 今野・今野 693

3 たまご 山口・山口 596

 

男子 チーム名 氏名 得点

1 TEAM阿闍梨 高橋・柳下 1528

43-51-121-44-150-32-45-67-47-37-74-71-36-70-91-75-76-86-161-120-31

1 悶々会A 小山・長縄 1374

2 悶々会α 茂木・上野 1285

3 クロマニオンズ 岡部・黒田 946

 

3時間の部(全9チーム)

混合・女子 チーム名 氏名 得点

1 川崎市 金子・金子 695

2 TEAM阿闍梨 伊藤 660

121-44-32-45-67-47-37-74-71-91-31

3 こてめんクラブ 楠田 448

 

男子 チーム名 氏名 得点

1 茶のかおり 浦野 568

2 秋田 智田 537

3 森の旅人 藤生 468

 

以下、高橋からのレポート。帝王チームがどのように作戦を立てレース中進んでいるかがわかって面白い。

スタート前の準備。柳下は炭酸抜きのコーラをハイドレーションパックに入れる

何でこんなに参加者少ないの?もったいないよ!

 

これが白鷹山ロゲイニングを走った感想です。東に蔵王、北に月山と雄大な 山々に囲まれたロケーションは十分に楽しめます。しかも、このエリアは東北の関ヶ原と呼ばれるほどの史跡密集地帯!歴史 マニアでなくとも興奮間違いなしです。と、大会の宣伝はこのくらいにして久しぶりにチームを組んだ帝王柳下さんの 様子をレポートしたいと思います。

スタート前の作戦タイム20分、6時間で回れるルートを考える

 

白鷹山ロゲイニングに初参加の柳下さん。昨年参加した他の有力選手に 比べてこのエリアに対する土地鑑はありません。 地図が配られた瞬間に柳下さんが真っ先に確認したのは高得点ポイント。 北の端にある鳥海山(160点)と南の端にある城山(161)に目を付けま した。このポイントを中心にしてそれぞれのエリアの攻め方を考えます。 合計得点は両地域とも同じぐらいですが、北のエリアは出戻りが多く、効率 が悪いと判断して切り捨てました。(初めに見えたのが北の エリアだけだったので、自分だったらそこですぐに北のエリアを中心に組み立てようとするけど。冷静に他もみられるのは余裕ゆえ?)

 

南の地図だけを利用することは決まって、後は細かい回り方を決める段階。 「回り方どうします?」と聞くと「実はいくつか考えてるんだよね」とのこと。会場近くのポイントの取り方をいくつか考えていたそうです。

前半の高得点121、畑谷城跡を取って下っていく。一般の観光客も多い

 

さてさて、だいたいのルートを決めていよいよスタート!他のチームに惑わ されずに淡々と進みます。チームの役割分担は、柳下さんがメインナビゲーター、私はパンチと写真撮影係とサブナビ。と言ってもサブナビが活躍するのは、 柳下さんが少しミスしたり、判断に迷ったりするところだけなので気楽なもんです。 おかげで景色を堪能したり、他のチームは目もくれないであろう首洗池を発見 したり、錦鯉をみて喜んだり、稲穂の鮮やかさに癒されたり、栗集積場(熊の仕業?)を発見してました。(笑)

120点CP、富倉山から山形市内を見渡す、すばらしい風景

 

二人とも地図が読めるので、相談された時でも即座に意見出来るし、次に左に 曲がるよとかの指示もなく阿吽で分かるので楽ですね。たぶん。

会場周辺に無数の沼がある。その脇を通って奥に見える独立樹のCPへ

 

前半の「沼の森」地帯が意外と難しくて(道とかいい加減で)、思ったより時間を費やしてしまい、どうなることかとヒヤヒヤしながら走っていましたが、柳下さんはいたって冷静でした。

 

ナビゲーション要素が薄い林道を走っている時には、常に地図を広げて リプランニング(っていうのかな?)をしてます。おそらくロイニングの肝は初めのプランニングと折り返し時間でのリプランニングにあるんだと思います。

それが出来るチームは強い。リプランニングするタイミングが遅いと時間はあるのに手詰まりになったり、体力に任せてやろうとして後半失速→遅刻という パターンに陥るのではないでしょうか。

 

後半部分のプラン変更は、

■初めのプラン:76-161-86-120-100-72-46-34-31

 

意外と前半で時間がかかった事を考慮して

■76通過後のプラン:86-161-120-72-46-31

 

暑さによる疲弊を考慮して

■161通過後のプラン:72-46-31と120-31の選択。

距E9と合計点数(72+46<120)から120-31を採用。

 

といった感じでした。富神山の一気登りに不安を覚えていた私には「15分で 登るから大丈夫と」具体的に安心させ、引っ張ってくれたので良かったです。

最後のゴールまでのルートファインディングも貪欲にショートカットを探して 10分前に余裕のゴール。さすがです。

制限時間10分前に余裕のゴール

 

最終的にたどったルートは

43-51-121-44-150-32-45-67-47-37-74-71-36-70-91-75-76-86-161-120-31

です。

 

数あるロゲイニング大会の中でも、この大会はプランニングの段階でかなり 参加者を悩ますもの思います。史跡が多いのも特徴なので、コース図の裏 にうんちくが書いてあったりしたらもっと楽しめるかな何て思いました。

 

来年は参加者か運営者かわかりません。ロゲイニングシリーズに入るのかも わかりません。来年も続けて欲しいなぁ、なんて思いました。

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前半2時間たって田んぼ道を走る田島

表彰式にて