マッパの朝霧ロゲイニング

マッパ;竹内(左端)・田中(右端)とTEAM阿闍梨の宮林&田島、朝霧ロゲスタート前

メキメキと力をつけ、男子上位入賞に常連となりつつある、愛知のマッパ。田中さんと竹内さんの息の合ったチームワークが冴えています。朝霧ロゲイニングで男子クラス準優勝となった彼らのレポートをお送りします(文;田中さん)。

朝霧 ロゲイン 3

夕食前にロゲイン対策会議。昨年の登龍門+阿闍梨の移動距離を確認、俺たちの予想移動速度をつかんでおいた。

夕食後は村越さんの地図読み講習会に参加、25000図の地図記号の確認ができてレベルアップ、植生界と牧草地など大会当日も役に立った。

ロゲインを少しでも効率良く走ろうと思ったら地図記号を覚えることも重要だ、今までなら「其処に行けばわかるだろ」的に進んでいたのだから

あまりにねむたかったのでアドベンチャーレースのお話がその後あったのだがパスして10時半に消灯

 

最前列を陣取り真面目にお勉強

朝霧 ロゲイン 4

ロゲイン当日 雲ひとつ無い快晴 富士山が目の前にドカンとあり気分が盛り上がってきた

準備を整え1階の荷物置き場に移動、柳下君チーム、野獣チームと記念撮影、この2チームには走りで太刀打ちできない

 

10分前に地図を開けて作戦タイム。最初の作戦の良し悪しが大きく勝敗に影響するのがロゲイン。ババを選んだらその時点でどんなにあがいても点数は稼げない。二人とも高速に無い脳みそをフル回転、自分たちのベストルートを探す

 

プランはこれ

まず目に付いたのが3箇所

① 地図の左3分の1に散らばるポスト、そこはポスト間隔が短く必ず取らなくてはならないポイント。

② 東の20点台のポストが3箇所集まる箇所、標高も最も高く、スタートからもっとも遠い。

③ 南の端にある 9、28点

 

スタートから ②のゾーンは標高差600mで距離も遠い ③のゾーンは標高差200mで距離は2/3程度。 

東の 21、24、27、を捨てることに決める

 

標高差とポイントのバラツキ、点数があまり高くないことから 1、13、14、6、10を積極的に取らない事にする

 

あとは定石の一筆書きで上手く廻るルートを考えると

南の端の 28、9を先に片付けたら後は続けてポストが取れるので気持ちよく廻れそう

二人の意見もまとまり そのラインで進むことをおおむね決める

 

4→28→9→20→3→12→30→17→5→27→15→25→8→2→18

 

これでスタート地点から南側にあるポストを全部片付ける

後はどれくらいの時間で廻れるかの読み

3時間強ぐらいかかるのではと予想する。

あと残りの2時間で 7→23→11→16→29 と進み 19、26は調整用とした

 

スタート直後ままで 4→28 のラインで良いのか 二人で相談し続けた

 

9時00分 ゲームの始まりだ

 

 

朝霧 ロゲイン 5

スタートから4点まで道走り、俺たちを先行しているのは1チーム足速そー

ポスト位置は何かな? あれデフが無い! 嘘! ほんとに? 地図配っているときにもらいわすれた? たしか2箇所で配っていたような? デフ俺たちだけがもらい忘れていたらヤバイゾ! 取りに帰るか? もうバタバタ。

4点を取り引き換えしてきたのは静岡の平井さんチームだった。早速デフがあるのか確認するが「無い」との事、バックアップラベルも持ってないらしい、俺たちももちろん無し・・・・とりあえず4点は道の端にあったので一安心

その後すぐにもう1チーム後ろから走ってきた。トレランの鈴木さんチームだ、やはりデフは無いようだ。ポスト周り注意が必要だ。

すぐに鈴木さんチームに追いつかれるが俺たちにチームは道の走りでは争わないことに決めた。前半戦から足のあるチームと争って走ると後半全然走れなくなる可能性が高いからだ。富士山を横目に走る。気持ち良いー

28点の道からの入りは鈴木さんチームが少々先に突入、砂防ダムの向こう側を確認するがポストは無い4人がバラバラに砂防ダムの左右を確認するが無い。鈴木さんが砂防ダムの底の水抜き穴を覗き込むのが見えた、その後の動きが少し変だ。あそこだ!

こんな場所に設置するのか、前日のアドベンチャーの要領だな、後々注意しないといかん。

 

次は9点川底をたどり次の砂防ダムまで進む、砂防ダムを乗り越えるときに薮が酷く方向がブレすぐ近くにあるはずの道はすぐに発見できず竹薮を進むが道発見できず、やもなく地形で沢底方向に進み道にどうにか出れた。意外に難しかったし後ろからの気配をマッタク感じなかったのでこれで鈴木さんのチームには今後会わないだろう(シメシメ2人でニンマリ)

 

しかし20点までの道走り区間で追いつかれてしまった。ここから先しばらくはルートが分かれにくいため一緒に行動しそうだ。走りの速さも明らかに俺らが遅いわけでもなさそうな事もなんとなく分かった。

3点は意味の無い階段を登りパンチ、ピークではない位置にポストがあった?

12点は鈴木さんチームと併走していたが分かれ道で距離もほとんど変わらなかったので相手の動きを見て逆の道に急遽選択、ポスト付近の道には俺たちのが遅れて到着、「遠かったか?」と思ったがポストが見つけられない様子、地図を事前によく見ていたので尾根上ポストが有ると予想、現地を見たらイメージどおりの尾根が盛りの中に延びている、出し抜くために加速してパンチ、ポストからの出も加速、少し離したか?

 

その後の道の走りで又アッサリ追いつかれる

30点、17点、5点と併走になり、富士山をバックに一緒に写真を取る。まるで同じチームのようだった。

 

朝霧ロゲイン 6

28点は川の曲がり、道からガレた川に入る、地図には書いてない東に伸びる川も有る、そちらに鈴木さんチームが釣られて入っていく、トシキと正しい方向の川を加速して走る、斜めに行かれていれば先行されるが?ポスト付近には鈴木さんチームは見えなかった。脱出もオープンの森を駆け抜ける、やっぱり森は気持ち良い。

15点のアタックは距離感が難しいので交差点から補足、村越さんに教えてもらった地図上の黒い点線が公園の柵であることが現地で分かり、柵の終わりから補則してポストの有る沢方向にアタック。一発で決める。

25点向かうためピストンで道を走っていると前方から鈴木さんチームが走ってきた「シメシメ」。

横断できる道から25点までのルートを相談しながら走る。22点をもう一度通ってショートカットして斜めに進むか?少し遠いが道をひたすら繋ぐか?

結局安全パイで道を走る、それでも小学校付近で川の小道に乗り換えるのをミスして2分くらいウロツク・・・25点も結構な場所にポストがあった。マッパチームとしては楽しいポスト位置。やっぱり道の分岐ばかりよりこれの方が断然楽しい。

8点に向かう途中薮から鈴木さんチームが出てきた。いよいよルートが変わったようだ、今後マッパと同じルート2点、18点と進むのであれば結構先行できたのが分かった。

 

2点、18点と順調に進む。事前予想ではここで3時間くらいかかるのでは?と思っていたが余裕を持ってクリアー 確か2時間40分くらい残っていたと思う。このあたりのポストは簡単なので道走り区間ではどこまで進めるのかの相談が多くなる。

19点、1点、10点、26点も視野に入ってきた。

7点、23点と取り29点付近まで進んでも2時間前後の時間が残る事が分かり、走りに気合が入る。11点は帰りに取れば少しでも時間短縮できるのでパスして16番に進む

このあたりも富士山が綺麗に見えて写真を撮りながら進む。

13点、14点、6点、10点あたりも視野に入ってきた。

 

29点は川のエンドと思い込み、道からコンパスで斜めにアタックしていく川底に付いてもポスト無し、その地点から左右に分かれて近くを探るも無し?地図上では川のエンドなので上流側に移動するがポスト無し、近辺を探しまくるがポストは無い。最終的に太い道に戻り川との交差する場所からもう一度上流に向かって進んでいく、トシキは川底俺は岸の上、すると初めにアタックして場所のすぐ横の岩の陰にポストが・・・・ガッカリ

どうやら見えなかったようだ。簡単に道と川との分岐から進めばよかった。5分程度ロスして無駄な動きで体力も消耗。

 

 

朝霧 ロゲイン 7

29点から道に出てここからが勝敗を分ける勝負の登り区間。事前の道走り区間での話し合いで19点、1点、13点までの大体の距離とUPはわかっていた、29点から19点までに何分かかるのか?これで今日後どれくらい廻れるかがハッキリする。残り時間は2時間、ロードの登りを気合を入れつつ進む。道の途中で上からチーム野獣が駆け下りてきた、上全部廻ったのか?と聞いたら、「全部行った」との事、後残り2時間で俺たちが廻った3時間分のポスト全部行くのはいくら野獣でも無理だなと思いトシキに伝える。大いにチャンス有り。14点まで取れれば入賞の可能性大。一段と気持ちだけは盛り上がるがスピードは今一。

19点まで20分チョイで到着予想より5分ていど早い、上り区間でトシキが結構辛そうになってきたのでスピードを落とす調整も入ってきた。以前の12時間大会のようにマッタク走れなくなったら、ただ辛いだけでいきなり移動距離も落ちるのでそれだけは絶対になってはいけないからだ。

1点までも頑張って登り続ける、もう13点、14点は確実に行ける。13点到着の時間で6点、10点をどう攻めるかに話題は変わっていった。

13点到着時点で残り時間は1時間5分程度だった。本日俺たちが行ける最高標高ポイントで記念撮影。6点はアタックが難しいのでスンナリ取れたら10点も狙うことにして進む。

しかし下り区間に入ったらイキナリ足に違和感が出てきた、数時間登り方向の運動が続いていたのが悪いのか、足が弱いのかは分からないが下り始めて10分くらいはいやな感じが続いた。

14点はアタックが難しいと思っていたが正しい方向の尾根がすぐに分かりアッサリ到着

さて6番はどうするか?難しいのは十分承知。補足で直進する、そして少し下り方面にワザトずらして道の何処かに当てるつもりで進む。

ポスト付近の距離まで進んだつもりだが道は無し、もう一つ隣の尾根まで見に行くが無い。

ヤバイナー現在地不明、近くまで来ていることは分かるが、時間も足もなくなってきている、タイムオーバーは致命傷なので相談して諦める。とりあえず西方向の沢を下っていく、色気を出して少し左右に広がり道を探しながら進むも発見できず、少しあせっていると開けた牧草地が前方に見えて一安心。地図で現在地を確認して新しい帰りのプランを作る。

 

ここでのミスはもったいなかった、多少元気な俺が先行してしまい、トシキが付いてくるでイッパイの情況になってしまたのがいけない。難しい箇所なので2人でナビゲージョンすればよかった。牧草地にでて分かったのだがもうほんの少し南の沢に道が付いていたようだ。距離もショートしていたし多分高さ調整も上すぎたようだ。このあたり柳下くんのチームは一発でバシット決めているところがカッコイイし強さだ。

 

最後の下りは二人とも辛いものになったが励ましあい、残り時間と時計をニランデがんばって走る。後11点を忘れない事を何度か確認した。

どうにか 5分前にゴールに到着 長いようで短かった すばらしいく楽しい大会が終了した。

取れなかったポストは 21、24、27、6、10 の5箇所だった。

大満足の二人

 

結果は予想以上のもので 柳下君チームに次いで 男子チームで堂々の 「準優勝」トシキとガッチリ握手、ほんとにうれしかった。以前のロゲインでも2位になったことはあるがミックスチーム上位3チームに点数も負けていたので、マッパチームで初めて全体の2位になることができ うれしさも倍増だった。

俺たちより確実に足があるチーム野獣は脱水症状で動けなくなってしまったそうで、タイムオーバー、途中まで一緒だった鈴木さんチームも13点より上の21点に手を出してしまい、タイムオーバーだった。

 

マッパ2名、俺とトシキはいつも同じチームでロゲインに出場しているので 阿吽の呼吸でゲームができているのが 他の急造チームよりか、かなり有利だと思う。ナビゲーションもオリエンテーリングのおかげでソコソコできる。

お互いの実力をしっているので移動中の情報交換もしやすいし、信頼もしている

ロゲインは経験とチームワークが重要な気がする。自分たちのチームの実力を知っていることが大事だ。

 

次回は日本平ロゲイン5時間 表彰台目指して攻めていくゼ マッパチーム

 

文章も長かったー どうにかゴール