混合;松本・田島チームのルート メモリアルロゲイン

田島レポート;

いかに次へのポイントへミスなく速く、自分にとってベストルートで進むか、そんなタイムを競うポイントオリエンテーリングは得意としているけれど、時間内にどのポイントをとってきてもよくて、高得点を狙うロゲイン競技には慣れていない。ロゲイン競技は2002年の菅平3時間以来の2度目。ロゲインのミニ版、スコアオリエンテーリングも数えるほど。そんな私は1;10000のO-MAPを使って得意の効率よいルートチョイスやプラン、細かい地図読みを担当。オーストラリアの24時間ロゲインにも出場して、この競技に慣れ親しんでいる松本さんが全体的な回り方をコントロールして、1;25000の地図のみを持って出走。

【田島の装備】

服装;TNFのゴアカッパ、TNFのタイツ(バイオテックス)、TNF長袖シャツ、予備;H/Hの山シャツ 

靴-ゲルフジ(アシックス)靴下ーYTプロダクツのオリエンテーリング用;MTB用の手袋(雨対策)、テーピングテープ、ボールペン、予備コンパス、携帯電話

食料;小さな羊羹3つ、チーズ・ナッツ、海苔付きの小さなおせんべい10個ぐらい、ウィダーインゼリー2つ、ナッツチョコ10個くらい、小さなロールケーキ5つ。

飲料;ぽかりスウェットを1/3程度の薄めたもの1.5Lくらい

ザック;TNFの12Lザック&ハイドレーションパック

【作戦タイム】

20分間、得点の高いポイントに松本さんが丸をつけて作戦を立てていく。

その間、田島は60cm x 90cmの超特大オリエンテーリングマップを必要のないところをチョクチョキ切ってさらに小さくしてそのきった面を透明テープで防水し準備万端。

最初は上位チームと同じく南回り反時計回りでとって行く作戦。ゴールに近い切山(北西)エリアは時間があまったらとりにいくということに。しかし直前になって黒坂(北エリア)に高得点ポイントがあり北ー南周りで行く作戦に変更。黒坂エリアはナビゲーションが難しいが田島にとっては問題ない。足場も悪いがjogペースなら大丈夫だろうということで、メリットのみを考えた。そのとき、南側をどう回るか、はじめの回り方とのメリット・デメリットをきちんと確認すればよかったと思う。

【チームワークとレース中】

松本さんはアドベンチャーレースやトレイルランで女性と走る機会が多いのか、非常に紳士的な振る舞いをしてくれて安心して走ることができた。身近にいる男性オリエンティアは普段から1人でトレーニングをしていたり、オリエンテーリングレース自体が個人競技で自分のペースで走るため、こういったチーム競技には慣れていなくガンガンと前を走ってしまいがちである。

スタートして最初はどんなペースでいっていいかわからないので松本さんに聞きながら。細かいナビゲーションを私がしていたこともあるが私のペースで走り、少し後ろを松本さんが走る。フラットな平地の道路では逆に松本さんが少し前に出て走るペースを作ってくれたので、だれそうな気持ちがピリリと引き締まって助かった。最後の苦しい登りや一踏ん張りしなくてはならないときにも声をかけて励ましてくれた。補給についてもタイミングよくアドバイスしてくれて、とっても頼もしい兄貴であった。またご一緒させていただきたく、ガッツ鍛えときます。ちなみに松本さん、前日までの3日間は屋久島旅行(といってもどうやらトレイルランがメインのようで?)をしていた。タフすぎます。

 

1;10000の地図と1;25000の地図は表記が全く違うねーと話したり見合わせたりしながら進んでいた。今回のレースでは1;10000の地図を読めるチームのほうが有利だったと思う。この点や足場の悪いところを走ることは他のチームよりアドバンテージがあると思っていた。

松本さんはO-MAPを持ていなかったので(これは作戦)、地図に書いていない情報をなるべく渡そうと、『この尾根を登ってピークの反対側の沢です』とか、『あそこに見える鞍部~』、『見えないけどあっちの方向にコントロールがある』と指差したり、後半ヘロヘロになって松本さんに前に行ってもらうときは後ろからイメージがつくように話したつもり。

O-MAPに載っていないエリアは1;25000を駆使。舗装道路のショートカットがちゃんとできてよかったが、反面100-65のように地図に載っているのに実際は道がなくて迷う場面があった。ショック。

【反省と今後にむけて】

レース中のナビゲーション自体は全く問題なし。ミクロな地図読みで次のコントロールへのベストルートを選び、効率よいルートをとって少しでも楽に速くいけるようにした。

ただ私のスピードはタフとは言っても所詮女子のスピードなので、北エリア100-65へのつなぎや65-50へのつなぎでそうはスピードが上がらない。足がない(移動時間に時間がかかる)のなら同じ時間で点数を稼げる作戦のほうが良かったのかもしれない(65-50の115点で70分)。また黒坂エリアはそれらの移動を考えたらもっとスピードを上げておくべきだったのかもしれない。大きく分けたエリアでの総得点、1時間でだいたい何点得点を取れそうか、ここら辺を事前の作戦でもっと綿密に考えるべきだろう。これは今後の課題。

 

総合優勝の『TEAM阿闍梨大安』チームに続いて最南端、最北端の100,90を取ったのは私たちだけだと思うのですが、いかがでしょう。とあまり自慢にならない威張りをしておしまい。

ロゲインがどんなものか分かってきました。次は菅平。ヤギクンと安斉君に続いて『ロゲインの女王』を目指しちゃおうかな。

回ったルート

 

ポイント スピリットタイム

12 904

13 820

23 1504

80 1334

39 1902

100 2217

ここまでだいたい90分。

80への尾根たどりのアタックで1分ぐらい躊躇。100からO-Mapがなくなり1:25000で65へつなぐ道を巡ろうとするが、実際道は行き止まりでつながっていなかった。機転をきかせてO-MAP内に戻って移動。結局ここでのリカバリーに10分ぐらいかかった。ちょいショック。

 

65 4649 ここで約2時間経過

南側への移動にどう行くか話す。田島はただ走るのがすきではないしどうせいくのならアップは我慢して最短距離でと27-70を先にとって50へいくのはどうかと提案。結局早くに移動して残りの時間で70を取ることにして道走りにして50をとりにいった。しかし後半時間はギリギリで70をとれずに終わる。

 

50 2944

15 631

10 151

55 1421

多くのチームとすれ違う。優勝チームの東龍門、2位の杉山さん達、そして総合優勝の大安チーム。逆回りがオーソドックスな模様。しかしここまできたら回るしかないもんね。

33 1107

85 2102

36 1029

32 1045

ここで残り1時間半あまり。計画通りに回るのがかなりギリギリと思われる。

90 1755

時間を見ながら周辺のポイントの取捨選択を始め、なんとか時間内に帰れるようなポイントとルートにしていく。70番はあきらめる

30 1506

31 1649

25 1239

ここで残り50分。ゴールはまだまだ遠い。手作り村にて五平餅を食べる余裕なんてまったくなし。

35 918

非常に微妙な時間帯。28はもう無理。75をとるかどうか迷うが、えい行きましょう!と一か八かの作戦に出る。松本さん、ヘロヘロな田島のザックまでを担いでくれる。

75 1525

残り30分を切る。えらい勢いで最後の山を登って(アップここまできて100m登るのだ、つらいよう)越えていく。ゼーゼーハーハー。心拍数MAX。松本さんが励ましてくれる。とにかく走れ。

24 1424

11 443

なんとか間に合いそう。わーい。

F 614

 

ゴールした時はトップと聞いて喜ぶ、わーい。しかし直後に一気に4位となってへこむ。とほほ。

でも6時間動き回ったこと、ゴールした安堵感。とても楽しかったです。