南極観測隊として派遣された宮内さん、無事帰国しました

自衛隊の大型ヘリの前にて宮内さん。残念ながら自衛官から(トレーニングパートナーとして)もてもてだったという話はなかったそうだ。
自衛隊の大型ヘリの前にて宮内さん。残念ながら自衛官から(トレーニングパートナーとして)もてもてだったという話はなかったそうだ。

ご報告が遅くなりましたが、昨年11月に壮行会を開催していただき、送り出した宮内佐季子さんが無事帰国しました。

 

帰国は3月20日、その前日にシドニー到着で、当初の予定を繰り上げ、速攻で帰国となりました。あと1日遅れればオーストラリアに入国できず、そのまましらせで日本まで帰国かというぎりぎりのタイミング。また、シドニーでも外出は一切禁止で空港直行という緊急対応での帰国となりましたが、成田では元気な姿を見せてくれました。

 

 宮内さんは、南極では沿岸にある湖での泥の掘削(これだけ聞いても何の役に立つのだと思いますね)や、国土地理院の基準点設置、地学系の研究のサポートなど、当初予定通りの活動をこなし、40時間にわたるヒアリング記録、60時間の行動記録、その他のデータ収集を行ってきました。南極に行けなかった私としては、待ちに待ったデータで、コロナ対策で大学もあわただしい中、データ分析を進めています。

 

 この間、3月1日には、過去のデータをまとめた研究が「過酷な自然環境でのリスクマネジメントの実践知の解明」として認知科学という学術誌に掲載されるなど、確実に研究が進んでいます。いつの日か、これらの研究成果が日本のアウトドア活動の安全に貢献できればと思う日々です。

 

 壮行会以来の皆様の応援に感謝するとともに、ご報告します。こんな時期ですので、人を集めての報告会は開催できませんが、おって、hpなどに報告記事を掲載していく予定です。

 

 研究は2022年まで継続の予定ですので、これからもご支援よろしくお願いします。

 

研究代表:村越真、 隊員:宮内佐季子

 

しらせの理髪室で上陸前の散髪。かみを切っているのは野外安全管理担当の小久保さん。
しらせの理髪室で上陸前の散髪。かみを切っているのは野外安全管理担当の小久保さん。
長くお世話になったラングホブデ湖沼掘削チームにて。左から徳田さん、石輪さん(壮行会にも参加)、青木隊長、佐々木さん、寺村さん、(その前が)宮内さん、(うしろ)中山さん、(前)板木さん、
長くお世話になったラングホブデ湖沼掘削チームにて。左から徳田さん、石輪さん(壮行会にも参加)、青木隊長、佐々木さん、寺村さん、(その前が)宮内さん、(うしろ)中山さん、(前)板木さん、
しらせの前にて、餞別のしなとともに。
しらせの前にて、餞別のしなとともに。