決勝進出ならず、村越と高橋

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7/29のミドルディスタンス予選に村越が登場。予選は3ヒートあり、各ヒート40人前後のエントリー。そのうち、上位15位までに入れば決勝進出となる。村越は序盤から手堅いレースを展開したものの、トップから遅れること7'40、予選通過タイムからは4’34遅れて26位に終わった。『誇りに思えるレースかと問われるとそうともいいがたいが、少なくとも準備段階でもレース段階でも後悔はない。これ以上のことはできなかった。レース内容はミスはないものの、決定的にスピード不足だった。』。

2004年は選手選考から外れ、2005年は地元日本の愛知県での世界選手権のため運営に回った村越は、3年ぶりに今年の世界選手権を目指して、1年前から準備をし始めた。春には海外出張ついでにデンマークの競技エリアにたった1日だが立ち寄ってトレーニングをしてきた。そして6月の最終国内選考会を見事突破し、日本代表選手に返り咲く。超多忙な仕事と体調不良の中でこの舞台に上がるまでを自ら立ち上げたブログ『世界選手権ついでにチャレンジ』にも記している。46歳、参加国出場選手の中では最年長、国際オリエンテーリング連盟の理事でもある村越は各国に知り合いも多く、『shinは今年は選手なの?』と聞かれるほどの有名人である。

さらに村越は”ついでにチャレンジ”し続けるのだろうか?今後の活動が注目される。

 

高橋は7/30のロングディスタンス予選に出場。国内では男子エースとして安定した力を持ち、もっとも決勝進出が期待されていた。『もっとプランの単純化をすべきだった。そのとおりにやればよかったのに慎重になって丁寧にやらなきゃと余計なものまで見ていてぼてぼてっとレースになってしまった。いつも自分がやらなければと思っていることを本当に必要な場で出来なかったことは非常に残念。』。トップから遅れること20分、ボーダーの15位までは8分届かなかった。

高橋は2001年から世界選手権に出場、今回で5回目の出場となる。さらに高いレベルでのオリエンテーリングをするべく福島での教員生活から、オリエンテーリング競技に理解ある企業のもとに転職し、トレーニングの拠点も埼玉の飯能に移した。今年春には腰を故障してしまったがそれでも立て直してここまでやってきた。今回がターニングポイントとなるだろう大会で、高橋はどのように考え過ごしているのだろうか。

8/5は国を挙げての国別対抗リレーが行われる。1チーム3人リレー。今晩、走るメンバーが発表されるとのこと。村越、高橋ともまだ走る可能性が残っている。


*******その他の日本選手******

今日、8/1は、世界選手権本戦の開会式が行われ、明日8/2にはロングディスタンスの決勝、8/4にはミドルディスタンスの決勝が行われる。今日午後7時(日本時間0時)から行われるスプリント決勝には、日本からは唯一女子の皆川が出場。コメント欄にあるように、10月の里山アドベンチャーレースにTAC杉山、高橋と組んで出場予定だ。初めて去年の安曇野で行われたアドベンチャーレースに出場した皆川は体力だけはあるタフな女性でもある。学生時代は田島がコーチをしていた。

8/2,4のミドル、ロング決勝には、女子の番場が出場。4月に行われた高水山トレイルランレース30キロで女子4位になり、去年のハセツネでも女子で4位となった選手でもある。

 

まだ世界選手権はこれから。決勝を走る選手、リレーを走る選手、日本を応援していこう!