尾根を間違いそうになったとき

奥武蔵ハイキング(レクロゲインの下見)も後半、あとは尾根上の道をたどって舗装道路に出るだけ。1:50000の地図には道としては載っていないのだけれど、市と村の境界線上に道は続いている。

正しく進むためにはaにあるピークを越えて市境線上の尾根の道をたどっていくのだが、私たちは気づいたらbにいた(この時点でもaにいると思っている)。地図上の道(市境界線)はピークを越えてそのままっすぐ東にのびているが、実際の道はaのピークを巻くようにして伸びbの尾根に続いている。

緑のドットのラインが私たちがたどった道。

なぜ自分たちがbにいるとわかったか?どうやってリロケートをしたか。

それまで一度もコンパスを使わずにいたタジマがいよいよコンパスを使い(といってもリストコンパス)、正置をして尾根の方向を確かめる。

まずおや?と思ったのはbの尾根を下る入口でいかにも進むな!と示すような倒木がいくつか置かれていたこと。そして同行していたMさんも以前この尾根を降りていったのは覚えているけれど、でも間違ったところにいってしまったこと。そしてなにより正しい尾根よりもいきなり急斜面になっている。

正置をするが、方向はそんなに間違っていないと思い、タジマは一瞬そのまま降りようかと思った。aにいると思っている田島は尾根の分岐だと思っていた。実際bの地点も尾根の分岐がある。

ではなぜ進まなかったか。

・1:50000では正置をしても最初の出だしは正しい方向を向いてそうなこともあるとは知っていた。

・正しい方向に進めば送電線が横切っているのが見えるがBの地点からは見えない

・bの下る尾根がいきなり急斜面すぎる

ここまでで3分あまり。しばし固まり考える。そしてふとa地点が高くなっていることに気づき、まだ自分のいる一を確定できないが、とりあえずaのピークまで行ってみることにした。

するとややゆるい尾根が現れ目の前に送電線が見えてきた。こっちだ!たぶんこれで合っているはず。

そしてもう一度地図を見回し考える。

『そういえば正しく進む尾根は両端とも斜面だし、一番高いところ(ピーク)から続いている。今までいたところ(b)は一番高い尾根じゃない、右側にピークが見えるのだから。それに道はピークを巻いていた。』。

まだ半信半疑で10mほど進みコンパスで正置をすると地図と実際の地形は正しく表され、さっきまで正しいと思っていた地点はbだったと確信できた。

いったんピークに戻ってみてピークを直登する道があるかと見てみると少しヤブになっているが、赤いテープが貼ってあった。

ここまでで5分あまり。

 

なぜ間違っのだろうか。

すでに4時間近く歩いていて疲れていた。尾根上の道通りに進めば問題ないと思っていた。

 

そんな油断もあったのかもしれない。

1;50000にしろなんにしろ、これらの地図での地図読みは枝尾根に入りやすい。最初の尾根の出発点からは正しい方向の尾根に進むのは難しいなと思った。地図読みさぼっちゃダメですね。

 

勉強になりました。