配点設定者 福西佑紀より

蓼科北八ヶ岳ロゲイニング2016へのご参加、ありがとうございました。雨天が心配されましたが、当日を迎えてみれば空は晴れ、暑すぎない快適な気候のもと、フィールドを楽しんでいただけたのではないかと思います。

 

今回、配点で意識したことは、

1.本イベントの特徴であるオリエンテーリングマップ使用エリアを楽しんでいただける

2.マップ南西端の火薬庫を参加者の皆様に見ていただける、行きたくなる

ような配点にすることでした。

 

したがって、会場近くのオリエンテーリングマップ内で2000点満点のうちの500点以上を配点し、南西端の火薬庫には最高点の96点を配置しました。そのほか、別荘地域についてはたどり着きやすさやポイント間の関係性に応じて点数を配分しました。

 

一般的には会場近くのポイントは得点が低めに抑えられることがほとんどですが、今回のマップで全体のルートプランを考えるにあたり、会場付近でかつ配点が大きいオリエンテーリングマップエリアで得点を逃さないように最初に回るか、終盤の時間調整のために最後に回るかが大きなポイントに

なります。正解がどちらということは特にありませんが、オリエンテーリングマップエリアを最初に周ったチームはやはり時間が多く余ったり、遅刻したりすることが多かったと感じています。

 

ルート取りに関しては、総合1位である男子1位のOMM JAPANセッターチームによるルート取りの妙が際立っていました。会場より低い位置にあるオリエンテーリングマップポイントをすべて回り、またその最中に52を往復、そして下生えのある地帯を通って別荘地へ抜けるという、序盤で最高の得点効率を上げました。その後も会場以下のポイントをほとんど回り、最終的に4分遅刻したものの1位を獲得したのは堂々の成績だと思います。

 

一般的な「街ロゲ」とは異なりくねくね曲がって移動にかかる時間が読みづらく、また接続関係も分かりにくい道を正確に辿るのに苦労したチームもあったのではないかと思います。

距離的に近い山方面へ脚を運んだチームは多かったですが、結果的に入賞チームはゼロ。一見して高得点ポイントが集まっているように見え、ロープウェイも使うことができましたが、時間あたりの得点効率は低かったです。

最高点96の訪問チーム数は全ポイント中最低の4チームでした。実際には繋がっている道が繋がっていないように見える地図表記の問題もあり、オリエンテーリングマップ内で時間を使うチームが多く、一番遠いポイントまでは脚が届かなかったようです。反省。

 

ルートプランに悩み、オリエンテーリングポイント探しに迷ったチームも多かったと思いますが、これに懲りず、今後もナビゲーションを楽しんでいただければと思います!

 

 

ロゲイニングの帝王と呼ばれる柳下の仮想ルート

今回柳下は運営に回りました。もし自分が回るとしたら次のように想定しています。

===

1383点かな。効率はいいと思います。

時間なければ1817をカットできるので安全性も高い。

S-56-63-42-50-51-29-33-41-52-61-43-32-28-35-39-55-96-48-27-22-25-62-60-36-34-4

6-44-49-15-38-18-17-23-13-F

 

山は点が伸びませんね。
===

総合優勝チーム、JAPANセッターのルート

小泉のレースレポート:http://koi.o-support.net/2016/08/1947