2日目のレース内容

1日目の夕食は23時前まで話が弾む。杉山のイギリス留学時代、ヨーロッパでのオリエンテーリング遠征三昧。70年代の世界選手権の話。どうも女の子がらみの話が多く面白い。村越のノルウェー好きも杉山からの影響、ということは田島のノルウェー好きも元をた度せば杉山から?いやーさすがカリスマ。疲れた体もさておき最後は宿お手製のケーキまで頂き、お茶をし、大いにリラックスした時間をすごした。翌日は5時半に朝食。。。

宿から約5キロ自走して南下して2日目は木崎湖に集合。今日の1種目めはライフジャケットリレー。急遽場所を変更しての開催で泳ぐ距離が短くなった。といっても第一泳者は500m弱?2,3泳者は200mもあるかどうか。TEAM阿闍梨の順番は前日のカヤック同様、杉山-田島-村越の順。田島の不安種目その2である。朝7時過ぎには会場に集合。霧雨が降り始め寒い。8時のスタートまで準備をしながら待つ。水温が冷たく冷えてしまうかもしれないのでウェットスーツ着用。

ここではライフジャケットをつけることでこれも各チームのハンデを少しでもなくそうとする。泳げる人はライジャケが邪魔になり早く進めないし、泳げない人は浮き輪代わりになる。良く考えられている。

スタートまで杉山は仮眠。昨晩ワインを飲みすぎたのだろうか。。。


しかしスタート10分前になると気合十分で本日も険しい顔をしてスタートランを少々はみだしてスタート!

杉山は真ん中ぐらいの順位で帰ってきた。やや不調か。田島は最初はがんばってクロールをしてみるが、そういえばプールを歩き、ビート版顔出しバタ足をトレーニングには取り入れていたけどクロールは何年ぶりかしら、やめよーとさっさと平泳ぎ大作戦。持久力はあるのでゆっくりでもペースを落とさず泳げて順位は2,3ぐらい上げた。

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田島が泳いでいる間、村越は杉山のウェットスーツを借りて着替え様子を見守る。田島がゴールしライフジャケットを村越に渡すがなかなかあせってジップがあげられない。

泳ぐ前の村越、田島がどこにいるかチェック

田島から村越へタッチ

村越が泳ぎ終えて急いで準備に向かう

村越が泳ぎ終えすぐにMTBの準備を始め、受付で地図をもらう。すでに半数のチームが出発していた。Extream Chainも原人&動物&りえさんチームも。でもあせらなくてもナビゲーションで挽回できるだろうからとあわてず準備。しかし、このスイミング中、コースブックが配られており、MTBでのオリエンテーリング、トレイルオリエーんテーリングのヒントやディスクリプション記述があったとのことだが、よくチェックしないままそれをもらわずにいた。それが後になって少し後悔することになる。

村越が準備終了してざざっと、ここからオリエンテーリングのトランジットまでのルートを検討。コントロールは2つのみ。3人でルート確認していざ出発!第1チェックポイントに向かう間に上手く地図を読みをしショートカットをして他の3,4チームに追いつき抜かす。前で必死にこぐ初出場のはらきょうちゃん(原響子)を発見、彼女らもまたオリエンテーリングクラブの多摩OLのメンバーで出ていた。

チェックポイントへアタックし登っているころ、Extream Chainが下ってきた。なんだ、差はこれくらいか、大丈夫。でも原人さんたちの姿はすでになかった。神社の名前を参拝している方に聞いてクイズはクリア、次は大きな川原を渡って第2チェックポイント、そして大町温泉街中心にあるトランジットへ。5、6チーム目ぐらいだろうか。


トランジットに到着し3台チームごとにまとめてMTBをおいて次はオリエンテーリングの準備。今日もまた村越が水のみ入った田島のザックを背負い、残りの2人は地図とコンパスのみ。オリエンテーリング用の地図をもらいスタート、GO!!

今日もスコアオリエンテーリング。そのうち必須コントロールがあり、後はボーナスコントロール。当然我々は全部取って来ようとルートを決めた。昨日に比べたらそんなに険しい山ではなく、簡単。うー、トップに出られるだろうか?とにかくスタート。

3つ目のチェックポイントは田んぼの道上にある三角点。ここだ!というところにフラッグはなかった。そして原人さんちたちも探していた。追いついた!でもいくら探しても見つからない。ここで15分留まるより先を急ごうと判断し、たった5分も探さないうちに次のコントロールへ向かうことにした。移動しながらも他の5チームぐらい見つけていたが、動きをみているとどうも発見した様子はない。4つ目のチェックポイントは、なんと大町温泉の源泉!感動。レース終わったら入りたいよ、、と思いながらも先を急ぐ。これから先はいよいよ山の中へ。地図上には道がなかったが、田んぼで三角点を探しているとき、反対側に見えるこの山を我々はちゃんとチェックしていて(あそこに見える山を登っていくのねーと)、送電線沿いに直登できるジグザグ道を目ざとく見つけていた。なのでルートチョイスは簡単。送電線沿いに上っていけば道は出てきてコントロールも出てくる。ここで一気にトップに出た模様。原人さんたちは阿闍梨が三角点ポイントをあきらめたのを見て同じように探すのをやめ、同じようにこのコントロールに向かったが、この直登道をチェックしておらずヤブをむりやりきっていったとのこと。

直登では村越のザックに田島が掴まりらくちん牽引。ちょっとでもザックのストラップを持っているだけで楽になる。村越はその分大変だが。山の中のコントロールも当たり前のように無事にとってきて再び街中へ。

遺跡にあるチェックポイントをクリア。次の地図上であいまいな位置にあるチェックポイントがなかなか見つからない。どう考えてもここら辺という場所を3人で徹底的に10分あまり探すが見つからない。ここはボーナスポイントなので無理することない、あきらめて戻ろうとすると、原人さんたちが現れた。しまった追いつかれた。あきらめ次のチェックポイントに向かう途中、ひょっとしてこの先の道の分岐にあるかもよ、、念のために見てきましょうと村越が探しに行くと、なんとそこにコントロールがあった。地図と全然違う。このチェックポイントを原人さんたちに見られてしまった。その後は順調にコントロールを取って行くがすぐ後ろには原人チームがいる。

再びトランジットに戻ってクイズに答えてカードを提出。とりあえずトップ。すぐ後ろに原人さんたち、Extream Chainが続いた。

2日目のMTBはロードがメイン、ワンウェイで青木湖に戻りながらチェックポイントを通過していく。いよいよ登りで原人&動物、りえさんチームに追いつかれ抜かされた。『やつらはMTB強いなあ~』と坂を登りながら杉山がつぶやいた。ロードを上り終えて、スキー場の麓へ。最後にこのスキー場の激斜面のぼりが待っていた。前をMTBを担いで登っていく原人さんたちの姿を発見。

田島は担げないのでひたすら押す。村越は力を発揮し押しながら原人さんチームと差をつめる。先まで行き、田島のバイクを運びに戻ってくること2回。『ここまで登っていくってことは当然下るってことですよね。。。』。田島の不安種目その3、MTBの下り。

オープンのスキー場は夏の間は放牧されているらしく、牛の姿が見える。ということはあちこちに爆弾が。。よけつつ、よけられないまま登り切る途中にチェックポイント。ここで原人チームとの差を1分に縮めた。後は下ってゴールに向かうだけ。いやしかし、ここからが田島にとっては大変だった。シングルトラックで片斜面。バイカーなら気分良く楽しく下っていく斜面を田島は怖くて乗ることができず、ひたすら降りて押すのみ。広くなったスキー場の道でもブレーキの効きがゆるくなってしまったせいもあってへっぴり腰。すっかり原人チームはいなくなり、すぎやまさん、村越さんからも遅れ半べそをかきながら降りてきた。

その後はやっと舗装道路になって青木湖のゴールへ。

結局12時前、2番目にゴール、原人さんたちチームからは8分ほど遅れた。

終わったーーー!!

とにかく終了、お疲れ様。お互い健闘を称える。『昨日に比べたら今日はあっさりしていたな。』とは杉山。

原人さんたちや相川君たちも結局三角点コントロールは見つけられなかった。私たちはフラッグを一生懸命探していたが、実はコースブックにはフラッグはなく看板が地面に張り付いていてそれを見つけなくてはならなかったことが書かれていた。そして運悪く、その三角点は直前の地元の人による草刈りによって覆いかぶさり隠れていた。。。プログラムと一緒のようなもんだからいらないともらってこなかったコースブックに実はそんなことが書かれていたなんて。。おまけにチェックポイントのディスクリプションもあったとは。。

それを知っていたらもうちょっと探すのに手間がかからなかったかもしれない。どうも阿闍梨はそこらへんのツメが甘いと言うか適当すぎたのか?オリエンティアの特性として速く行かなければ、、という気持ちがどこかにありじっくりと考えるようなことはあまりしなかったかもしれない。

他のチームとクイズの答えあわせをしてくと。。。。どうも我々は間違っている回答が多そうだ。せっかくの1,2フィニッシュも間違いにより優勝できなさそう、、、とどんどん暗くなっていきそうな雰囲気だったので、ここはやめようとさっさと宿に帰ってお風呂に入り、お昼をとることにした。

カラマツで肉肉肉~~といいながらビーフカレーを食べ、おそばを食べ、ビールを飲みながら満腹に。パーティーではたらふく食べられるだろうが14時まで持たない。

食べ終わって席を立つときに、杉山が『あっ!スキー場の名前が違う!』とポスターを見ながら叫んだ。仁科三湖周辺のスキー場を総称してなんというか?スキー指導員1級の腕前を持つ杉山が自信満々?に答えたのだが間違っていた。。。これには杉山ガックシ。最後の最後にまた間違い発見。どうやら誰も口にはしないが優勝は難しい、、と思っていたかも。。。

25年近くたってやっと同じチームメンバーとなった杉山と村越。オリエンテーリングの世界選手権じゃないけれど

14時からパーティー。美味しい料理を頂きながら仲間たちとレースについてあれこれ話す。お祭り状態。

そしていよいよ表彰式。

複雑な得点計算ゆえ、昨日の順位もわからず、今日もわからずいったい何位でよばれるか、ひょっとして6位にも入れなかったらやばすぎるとビクビクしながら待っていたら、、

3位で『TEAM阿闍梨!』と呼ばれた。3位か~。周りからは『頭わる~い』と言われる。中には『大学教授がいるのに~』とも。

はい、頭鍛えなおします。

 

大会ホームページ;http://www.adventure-games2001.com/

今回スポンサーとなってくださったノースフェイス様、ありがとうございました!